お悩み相談2-2

その他

中学の先生からのお悩みへ

今回も教員の方のお悩みに答えていきたいと思います。前回に引き続き、新しい方からのお悩みです。今回のケースは中学校の音楽の先生からになります。

【相談内容】

教員の仕事が辛くて、辞めたいです。

私はこの春、新卒で中学校の音楽教諭になりました。 中学生の頃からの夢で、採用試験は15倍でしたが猛勉強して合格しました。4月はやる気に満ちており、 明るくハツラツとした感じで過ごせていました。周りの先生にも期待されていました。

しかし、うちは学年1クラスのため文化部がなく、運動が全くできない私は、中でも1番苦手なスポーツの副顧問になりました。 何も指導できず、見ているか球拾いをするのみで部活に行くのがとても苦痛になりました。土日はほとんど練習で、休みもとれません。時間がもったいないと感じます。これも勉強だ、とは思っても気が滅入るばかりです。 教材研究にも時間がかかり、帰宅は11時過ぎが普通です。それなのに、授業は上手くいかず、子どもはおしゃべり、か細い声でしか歌わない…教育実習では上手く出来ていたのに、と悩む日々です。 音楽担当は私だけです。時々他の先生が授業中に見に来られますが私の授業が心配だからでしょう。 校内の指導教官の先生のことは、とても尊敬しているのですが、同じ学年部の主任なのにあまり深い話はしません。気さくで、ベテランのすごい先生ですが、膨大な量の仕事で疲れておられます。私の分の仕事もいつの間にかやって下さっていて、それを後で知りいつも申し訳ない気持ちでいっぱいになります。そんな仕事があったことすら知らないのです。 その先生は、他の先生の仕事に対する愚痴を結構言っているところを見ますし、私も何か思われているのでは、と思うと怖くて…何かお手伝いすることはありませんか?と聞きたいのに怖くて聞けません。自分から動かなければいけないことは、痛いほどわかっています。

5月からは毎日吐き気と闘い、精神的にも辛くて泣いてばかりでした。下旬、妊娠11週と判明し、1週間後に中絶しました。母は2年前に癌で亡くなり、家族とは会話をしないので、相談はしませんでした。相手は9歳上ですが経済力がなく、バツイチで別れようと思っていた矢先でした。 命を殺してしまったことに対する罪悪感や、積極的に動けない不甲斐なさ、仕事への劣等感、将来に希望が持てない絶望感などで、仕事が苦痛で仕方ないです。 周りの先生方も私のことを「仕事ができない」と言っているようです。

現在は副担任ですが来年からは恐らく担任、部活は主顧問になりそうです。 毎日辞めようか迷っています。 何かアドバイスをお願いします。

私がアドバイスをするなら?!

色々な話がでてきていますが、メインは仕事が辛いということですね。きっと気遣いができる方なので、色んなことに気がまわる反面、色んな所で傷ついているというような印象です。

すごく教師に憧れもあって明るく、4月はやる気に満ちていたけれども、5月からなんか上手くいかないとのことですが、マイナーチェンジしたところで教員をやっていても、明るい未来が見えてきそうもないですよね。

辛いこともあって、下旬に妊娠11週と判明して中絶もして、お母様も亡くされて、夫にも恵まれていないようで、バツイチで別れようと思っていた矢先だそうで、ドツボにハマっているように思えます。お金さえあれば、1回ちょっとゆっくり休んでから再スタートを切るのも1つの手です。

ここまで精神を病んでまでやる仕事ではありませんし、教員の新卒の給料よりも稼げる一般社会人の中途採用もあります。まだ1年目なので第2新卒として2年目までは新卒のお得期間です。

ですから1回休んで、3ヶ月くらいぷらぷらするとかなり回復します。無職を後ろめたく感じる人もいますが、無職でもいいです。充電期間があってもいいのです。3ヶ月くらいゆっくりすれば、かなり癒えてくるので、そこからまた頑張るぞと絶対思えるはずです。ですから、まずは休みましょう。

教員の休職の制度もあります。7割くらいの給料をもらい休職しながら、北欧のデンマークで1年間過ごした経験が私にもあります。しかも7割くらいですがボーナスも出ました。そのような制度もありますので、わからない方は【LIP】で調べてみてください。インターナショナルインターンシッププログラムの略です。そのプログラムを使って私もデンマークに行きました。だからそういうのも1つの選択肢なので、とにかく休んでください。こういう方は頑張りすぎです。労働の保険の制度をフルに活用して、とにかく自分大事にして、まずはゆっくり休むことが重要です。

少しでも興味を持ってくださった方は、詳しくは動画内でお話をしていますので、
ぜひ、動画もご確認ください。

同じように、忙しい日々に追われて、退職に悩んでいる人達に、今後もメッセージを伝えていきたいと思っています。

お知らせ

僕は教員を辞めたいと3回も本気で考えたのに、退職まで10年以上かかりました。

僕のように辛いと思いながら、退職できない先生達の後押しができるように、これからも情報を発信していきます。
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