教員として働く方の多くは、教育の道を目指す道のりの中で、「先生になりたい」という熱い思いを持っていたのではないでしょうか。
子どもの頃からその夢を抱き、そのために必要な勉強や努力を重ねてきたに違いありません。
しかし、実際には、必ずしもそんな方ばかりではありません。
この記事では、僕が子どもの頃から教員になるまでの状況や、職業選択の考えなどをお話ししたいと思います。
キャリアチェンジを検討中の方や教員からの転職を考えている方へ、この記事が新たな視点を提供できれば幸いです。
是非、最後まで読んでみてください。
[st_toc]インタビューの概要
教員になりたいという強い夢はなかった
僕は、小さい頃から教員になりたいという強い夢は持っていませんでした。
静岡県の浜松という田舎町で育ち、周りには畑ばかりで、身を置く世界は狭いものでした。
そのため、将来の夢はと問われても、選べるほど多くの選択肢を持っていません。
小学校の頃は自分がやっていたサッカーの選手、中学校では教師、と書くくらいしかなかったのです。
学生時代の進路選択と教員への道
高校生活を経て、大学受験の際も、特に関心があるわけでもない理工学部などをむやみに志望しました。
しかし、理工学部、教育学部と受験してすべて落ちてしまいました。
そして1年間の浪人生活を経験し、教員養成の大学に進学したものの、やはりここでも「教師になりたい」という強い思いがあったわけではありません。
4年間教員の勉強をするということは、自然とやるなら教員になるだろうという考えでした。
ただベルトコンベアに乗って運ばれるように、教員の道を進んでしまったのです。
やりたくないことを続けることの危険性
長年、教員を続けましたが、最後にはやりたくないことをずっとやり続けるのが苦痛になり、抜け出したい一心で辞めました。
大学4年間、教員の勉強をしてきてもったいない――そんな思いがよぎることもありませんでした。
人間は、自分のやりたくないことをずっと続けるようなメカニズムにはなっていないのだろうと僕は考えます。
やはり、自分のやりたいことをやるようにデザインされているのではないでしょうか。
やりたくないことをずっとやり続けると、脳に摩擦が生まれ、脳が擦れていくような、そんなイメージです。
その果てに、鬱やアルツハイマーなど病気へと繋がる恐れがあるのでは、と感じています。
職業観の転換
「大人になったら何になりたいですか」
子どもの頃、こういう質問をされることはよくあると思います。
しかし、これが無意識に人のマインドを形成する諸悪の根源だと僕は考えています。
この質問をされると、職業に就くことがゴールであると捉えがちになり、職業に就いたらそれで人生の目的を達成したかのような錯覚を与えてしまいます。
職業は、単なる手段に過ぎません。
本当に重要なことは、どのような人生を送りたいか、自分は何を得たいのかという目的です。
職業をゴールと捉えてしまうと、その先の目的が見えなくなってしまうのです。
結果として、やりたくない仕事を続けざるを得なくなり、病気へと繋がるリスクさえあります。
キャリアチェンジする時には、自分が何になりたかったのかを考えるのではなく、それによって何を得たかったのかという観点で考えてみることをおすすめします。
たとえば「人と出会い、交流する場所を作りたい」という思いがある人なら、喫茶店や飲食店の開業の他に、オンラインサロンなど別の手段を選ぶこともできるわけです。
自分の本当の目的に着目することで、多くの選択肢からより良い道が開けるのではないでしょうか。
今後のキャリアに関するアドバイスや情報をお求めの方は、よろしければ他の関連記事も併せてご覧ください。
子どもの将来を考える際の質問法
「大人になったら何になりたいですか」
この質問以外に、子どもに将来を問いかける際にはどのような表現をしたらよいでしょうか。
「大人になったらどういう人でありたいですか」
「どう生きていたいですか」
こういった問いかけをするほうが理想的のように思います。
そうすれば、職業はその目的を達成するための手段として選べるようになります。
人生の意義を見失わないために
人生においては、常に自分の本当の目的や価値観を問い続けることが重要です。
自己探求を怠らず、自分の本当の目的を追求することで、より充実した人生を歩むことができるでしょう。
自分自身のみならず、子どもに将来を問いかける際にも、その子自身が本当の目的を追求しながら人生の選択ができるよう導いていければ最良です。
少しでも興味を持ってくださった方は、詳しくは動画内でお話をしていますので、
ぜひ、動画もご確認ください。
同じように、忙しい日々に追われて、退職に悩んでいる人達に、今後もメッセージを伝えていきたいと思っています。
ぜひ、次の動画も楽しみにしてください。
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