- 限界を感じた時の対処法と新たな道
はじめに:教員という職業の現実
「教員 限界」という言葉で検索をしているあなた。
今、きっと心の中で「もう無理かもしれない」という気持ちと闘っているのではないでしょうか。
教員という仕事は、社会的な意義と責任の重さから多くの人に尊敬される職業です。
しかし、その一方で現場の教員が直面する現実は、想像以上に過酷なものがあります。
教員が限界を感じる3つの瞬間
【限界①】仕事量に圧倒される現実
教員の仕事量について、一般の方々は「夏休みがあっていいですね」という印象を持たれがちです。
しかし、現実は全く異なります。
私が小学校で勤務していた時の実体験をお話しします。
定時は8時15分から16時45分でしたが、実際には毎日7時台には出勤していました。
なぜなら、1時間目の体育の準備など、定時出勤では到底間に合わないからです。
授業が始まれば、子供たちが下校するまで一息つく暇もありません。
空き時間があっても、そこには山積みの丸付けが待っています。
40人学級の担任をしていた私は、毎日以下のような業務に追われていました。
- 漢字ドリルの丸付け(40人分)
- 計算ドリルの丸付け(40人分)
- 日記の確認・コメント記入(40人分)
- 各種テストの採点(40人分)
合計160ものアイテムを、いったいいつこなせばいいのでしょうか?
近年、採点支援のタブレットが導入される学校も増えてきましたが、
この膨大な量の仕事を勤務時間内に終わらせるのは、どう考えても物理的に不可能です。
結果として、多くの教員が以下のような状況に陥っています。
- 毎日2〜3時間の残業
- 持ち帰り仕事の常態化
- 土日出勤の頻発
- 有給休暇の取得困難
このような状況が続くと、教員は「もう限界だ」と感じるようになります。
特に真面目で責任感の強い教員ほど、この負のスパイラルに陥りやすい傾向があります。
【限界②】給与に限界を感じる瞬間
教員を辞めて起業したことで、私は「給与に上限がない」という現実に直面しました。
これは本当に衝撃的な発見でした。
教員として働いていた時は、給与体系が明確に決まっており、
どれだけ頑張ってもある程度で頭打ちになることが分かっていました。
たとえ校長にまで昇進したとしても、年収は1000万円程度が上限です。
一方、起業してからは自分の努力と成果次第で収入を伸ばすことができます。
現在私は3つの学習塾を経営し、セミナー事業、コンサルティング事業、婚活事業なども展開しており、
アルバイトを含めて10人以上の従業員を抱える会社の代表として活動しています。
教員時代と現在の給与面での違いは以下の通りです。
教員時代:
- 基本給:固定額(昇給はあるものの微々たるもの)
- 残業手当:月数千円程度
- 賞与:固定額
- 上限:校長でも年収1000万円程度
起業後:
- 収入:自分の努力と成果次第
- 残業という概念がない(自分の時間は自分で管理)
- 賞与:業績次第で自分で決められる
- 上限:実質的に存在しない
もちろん、お金がすべてではありません。
しかし、家族を養い、将来の不安を解消するためには、適正な報酬を得ることも重要です。
教員の給与体系では、どれだけ長時間働いても、どれだけ成果を上げても、報酬は基本的に変わりません。
この現実に直面した時、多くの教員が「この仕事を続けていて本当に大丈夫なのか」という疑問を抱くようになります。
【限界③】学校教育システムが追いつかない現実
教育現場で働く教員にとって、最も辛いのは「変化の遅さ」かもしれません。
私が教員をしていた頃、小学校3年生以降のクラス定員は40人でした。
しかし、令和7年度に向けて35人に削減されることが発表されました。
これは実に40年ぶりの改革です。
たった5人減らすのに40年もかかる学校教育システム。
この遅さは、変化の激しい現代社会で働く教員にとって致命的な問題です。
具体的な問題点を挙げてみましょう:
ICT教育の遅れ:
- タブレット配布は始まったものの、活用方法が確立されていない
- 教員のITスキル向上のための研修が不十分
- インフラ整備が追いついていない
働き方改革の遅れ:
- 部活動指導の負担軽減が進まない
- 事務作業の効率化が図られていない
- 教員の労働時間管理が曖昧
教育内容の変化への対応:
- 新学習指導要領への対応に追われる
- プログラミング教育の導入に戸惑う
- 英語教育の早期化への対応が不十分
さらに、「2人の教員で1クラスを受け持つ」といった革新的なアイデアが提案されても、
予算や制度の壁に阻まれて実現は困難です。
このような状況の中で、教員は「自分たちの努力だけでは限界がある」と感じるようになります。
システム全体が変わらなければ、個人の頑張りには限界があるのです。
教員の限界を超えた先に待つもの
教員、そして学校システム全体が限界に達した時、何が起こるのでしょうか。
その答えは残念ながら「崩壊」です。
学校現場での崩壊
- 学級崩壊:教員の指導力不足ではなく、システムの限界が原因
- いじめ問題の深刻化:40人学級では一人ひとりへの配慮が困難
- 不登校児童の増加:多様化する子どもたちのニーズに対応できない
- 保護者対応の困難化:教員の疲弊が保護者との関係悪化を招く
教員個人の崩壊
限界を超えた教員に起こりうる問題:
- 精神的な病気:うつ病、適応障害、パニック障害など
- 身体的な不調:過労による体調不良、免疫力低下
- 家庭生活の破綻:長時間労働による家族との時間不足
- キャリアへの絶望:将来への希望を失う
私自身も教員時代、これらの問題に直面しました。
特に精神的な負担は大きく、「このまま続けていては本当に危険だ」と感じたことが退職を決意する大きな要因の一つでした。
限界を感じた教員が取るべき行動
1. 現状の客観的な把握
まずは自分の状況を客観的に把握することが重要です:
- 労働時間の記録:実際の労働時間を記録してみる
- ストレス度の測定:心身の状態を定期的にチェック
- 家族・友人からの意見:第三者の視点を取り入れる
2. 短期的な対処法
すぐにできる対処法を実践してみましょう:
- 優先順位の明確化:すべてを完璧にこなそうとしない
- 同僚との連携強化:一人で抱え込まない
- 管理職への相談:現状を正直に報告する
- カウンセリングの活用:専門家に相談する
3. 中長期的な対策
根本的な解決のために考えるべきこと:
- 転職の検討:教員以外の道を模索する
- スキルアップ:新たな分野での専門性を身につける
- 副業の開始:収入源の多様化を図る
- ネットワーク構築:転職に向けた人脈作り
4. 教員を辞める決断をする場合
もし教員を辞める決断をする場合、以下の点を考慮してください:
財政面の準備:
- 退職金の計算
- 転職までの生活費の確保
- 失業保険の申請準備
キャリアプランの策定:
- 自分の強みの棚卸し
- 希望する業界・職種の研究
- 必要なスキルの習得計画
家族への説明:
- 退職理由の明確化
- 今後の計画の共有
- 家族の理解と協力の確保
教員から転職を成功させるポイント
私自身の経験から、教員から転職を成功させるためのポイントをご紹介します。
教員の経験を活かせる転職先
- 教育業界:学習塾、予備校、教材開発会社
- 人材育成:企業研修、人事部門
- コンサルティング:教育コンサルタント
- IT業界:EdTech企業
- 起業:教育事業の立ち上げ
転職活動のコツ
- 教員経験をポジティブに表現
- 「逃げ」ではなく「挑戦」として位置づける
- 教員時代の成果を具体的に説明する
- ビジネススキルの習得
- Excel、PowerPoint等の基本スキル
- マーケティング、営業の基礎知識
- ネットワーキング
- 同じ境遇の元教員との交流
- 業界関係者との接点作り
起業という選択肢
私は教員を辞めた後、起業という道を選びました。
これは決して簡単な道ではありませんでしたが、現在は充実した毎日を送っています。
起業のメリット
- 時間の自由:自分のペースで働ける
- 収入の可能性:努力次第で収入を伸ばせる
- やりがい:自分のビジョンを実現できる
- 成長実感:常に新しいことに挑戦できる
起業のデメリット
- 収入の不安定性:初期は収入が不安定
- 責任の重さ:すべて自分の責任
- 孤独感:一人で決断する場面が多い
- 学習の必要性:ビジネスを一から学ぶ必要
まとめ:限界を感じた時こそ、新たなスタートのチャンス
教員として「限界」を感じることは、決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、それは自分の現状を客観視できている証拠です。
重要なのは、その限界を感じた時にどう行動するかです。
現状維持を選ぶのか、それとも新たな道に踏み出すのか。
どちらを選ぶにしても、まずは自分の心身の健康を最優先に考えてください。
私は教員を辞めたことで、新たな人生を歩むことができました。
もちろん、すべての人に起業を勧めるわけではありません。
しかし、「教員以外の道もある」ということを知っていただきたいのです。
もし今、あなたが「教員 限界」と感じているなら、一人で悩まずに誰かに相談してください。
家族、友人、先輩、カウンセラー、そして私のような経験者でも構いません。
限界を感じた時こそ、実は新たなスタートのチャンスかもしれません。
あなたの人生はあなた自身のものです。どうか、自分らしい道を見つけてください。
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