非常勤講師+副業という働き方

インタビュー ワンポイントアドバイス 教員退職

教員退職後の選択肢|非常勤講師+副業という働き方のメリット・デメリット

教員の多くは、定時には帰れず残業をしているのが実情だと言われています。

そのような厳しい勤務環境にもはや耐えられない、そう感じている教員の方もいるでしょう。

しかし、教員を辞めたいという思いを抱きつつも、収入面や自信の問題など、踏み出せない要因も多くあります。

今回ご紹介する非常勤講師+副業という働き方には、そうした課題を解決する糸口が隠されているかもしれません。

教員を続けつつ、自由な時間を確保できるこの選択肢は、教員を辞めたい方にとって魅力的な選択肢のひとつになるでしょう。

是非、最後まで読んでみてください。

筆者

株式会社 Life Value Up 
代表取締役 辻 みつる

あなたの「教員 辞めたい」を叶えます

【経歴】
東京で教師を10年間経験後、「教員が嫌になり」退職。
独立起業し、ビジネスを0から学び始める。
2023年 現在
3つの学習塾の経営をしながら、セミナー事業、コンサル事業、婚活事業など、他事業にも拡大。
現在、アルバイトを含め10人以上の従業員を抱える会社の代表。

今一番注力していることは、「教員のセカンドキャリアサポート」
自身の経験をもとに、教員を辞めたいと思っている方が
その不安を解消して一歩踏み出せるようサポートしています。
[st_toc]

インタビューの概要

正規職員の教員の現状

教員の勤務時間について、東京都の例では、だいたい朝8時15分から夕方16時45分までです。

開始が早い分、終わりも早いのです。

多くの教員は定時には帰れず、残業をしている状況にあるかもしれませんが、正規職員の「拘束時間」と言われる時間はこういった時間帯です。

この拘束時間が存在する正規職員に対して、今回は非常勤講師+副業という働き方を見ていきます。

非常勤講師の働き方の例

非常勤講師になると、授業を任される代わりに、出勤時間は大幅に柔軟になります。

どのような働き方になるか、「高学年の家庭科の授業を週2時間担当する」という例で考えていきましょう。

場所は東京都として、報酬は1コマあたりおよそ2,000円〜2,500円程度と聞きますので、ここでは2,000円とします。

・5年 1組~3組

・6年 1組~3組

1組2時間(週) × 6組 × 2,000円 = 24,000円

これが1週間分であり、月単位で考えると4週間と少しとなるため、月収がだいたい10万円を少し超える程度となります。

さらに、例えば中学年の書写の授業など、プラスアルファの仕事を見つければ月収はおよそ20万円程度となるでしょう。

このように、非常勤講師は授業の時間だけ部分的に働いて稼ぐことができるというスタイルです。

その他に、非常勤講師として僕はこれが最も楽だと考えますが、TTと呼ばれる役割があります。

ティームティーチングのTT(ティーティー)です。

これは算数の授業などで、正規教員とともに子供たちをサポートする役割です。

自分で授業を作る必要がなく、ただ授業者の隅で子供たちをサポートするだけです。

算数であれば授業数もたくさんあり、稼ぎやすいと言えるでしょう。

ただし、注意が必要なのは、現在の正規職員の生活を維持したままでは、この新しい挑戦はできないということです。

生活を見直してチャレンジする勇気を

正直に言って、正規職員の生活水準をそのまま保ちながら新しいことに挑戦するのは難しいでしょう。

必ず、何かしらの我慢が必要になります。

例えば、ペットボトルのお茶を買っていたなら家でお茶を作る、週1回の外食を月1回にする、旅行頻度を減らすといったことです。

このような日常的な些細な節約から始めることをおすすめします。

収入が減ることで、支出に30万円使えていた生活水準が20万円になるかもしれません。

しかし、家族にも協力を求め、1〜2年間など期間をわかりやすく設定して我慢すれば、夢への一歩を踏み出せるはずです。

自信がなくて起業できない人にもおすすめ

この働き方は、特に自信がない人におすすめです。

なぜなら、起業するということは失敗の連続であり、強いメンタルが必要となるからです。

非常勤講師と副業であれば、そこまでの覚悟は要りません。

まず非常勤講師として授業を請け負うという働き方を取り入れれば、徐々に自信をつけていけるのではないでしょうか。

そしてこのスタイルのメリットには、時間に余裕ができるという点があります。

手堅く、安心感も確保しながら、得られた時間の余裕でさらに新たなチャレンジをすることが可能になります。

非常勤講師は引く手数多

さらに、この働き方にはもうひとつ、裏のメリットがあります。

今、教育現場の人材不足によって、非常勤講師というのは引く手数多な状況にあります。

つまり、それは自分の条件に合った職場を選びやすいということに繋がるのです。

正規教員は配属先が決められるため選択肢はありませんが、非常勤講師なら、自分の好きな学校や、働きやすい環境の学校を選ぶことができます。

今回は、非常勤講師+副業について紹介しました。

すぐに起業するのが難しい方でも、この方法であれば選択肢のひとつになるのではないでしょうか。

教員をなかなか辞められないという方にとって、一歩踏み出せる勇気になれば幸いです。

お知らせ

僕は教員を辞めたいと3回も本気で考えたのに、退職まで10年以上かかりました。

僕のように辛いと思いながら、退職できない先生達の後押しができるように、これからも情報を発信していきます。
ご興味がある方は、ぜひメルマガに登録をお願いします。

メルマガ登録

少しでも興味を持ってくださった方は、詳しくは動画内でお話をしていますので、
ぜひ、動画もご確認ください。

同じように、忙しい日々に追われて、退職に悩んでいる人達に、今後もメッセージを伝えていきたいと思っています。

ぜひ、次の動画も楽しみにしてください。

教員を辞めたい理由が実は「うつ病」という問題

教員と円満退職 教員と転職 教員退職

教員を辞めたい理由が実は「うつ病」という問題

ぜひ最後までご覧ください。 はじめに:深刻化する教員のメンタルヘルス問題 近年、教員の退職理由として「精神的ストレス」や「うつ病」を挙げる人が急激に増加しています。 文部科学省の学校教員統計調査による ...

教員が限界に達する瞬間について

教員退職

教員が限界に達する瞬間について

- 限界を感じた時の対処法と新たな道 はじめに:教員という職業の現実 「教員 限界」という言葉で検索をしているあなた。今、きっと心の中で「もう無理かもしれない」という気持ちと闘っているのではないでしょ ...

夫婦のお財布ってどうするのがおすすめ?

インタビュー ワンポイントアドバイス 教員とお金 教員と結婚

教員から起業した夫婦のお財布事情

夫婦のお金、ご家庭ではどう管理していますか? 一人暮らしの頃は自由に使えていたお金も、家族ができるとなかなかそうはいきません。 生計を共にするなかで、財布の取り扱い方も、夫婦ごとにさまざまなスタイルが ...

副業で稼ぐにはどうしたらいい?

インタビュー ワンポイントアドバイス 教員とお金

教員が副業で稼ぐにはどうしたらいい?

日々の生活の中で、「仕事以外の時間に、何か新しいことを始めたい」と思ったことはありますか? あるいは、「もう少し収入が増えたら…副収入が欲しい!」などと感じることはないでしょうか。 そこで、「副業」に ...

インタビュー ワンポイントアドバイス

教員が副業で情報屋に騙されないために

皆さんは副業やスキルアップを目指して、何らかのセミナーや講座に参加したことはありますか? 以前の記事でも、副業で稼ぐ方法についてお話ししました。 しかし、副業への関心の高まりとともに、それを狙った詐欺 ...

-インタビュー, ワンポイントアドバイス, 教員退職
-, ,